118B20第118回 医師国家試験 B問題 20

必修・一般精神精神症候学

妄想はどれか。

  1. a 「床に小さな虫が沢山見えます」
  2. b 「母親の声で名前を呼ばれるのが聞こえます」
  3. c 「盗聴器を体に埋め込まれて監視されています」
  4. d 「腹の中にあるゴムの球が動き回るのを感じます」
  5. e 「何を食べても砂を嚙んでいるようでおいしくないです」
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正解c(「盗聴器を体に埋め込まれて監視されています」)

解説

妄想は、根拠がないのに強く確信し、説明されても訂正できない、事実と異なる考えで、思考内容の異常。実際にないものを見る・聞く・感じるのは幻覚で、知覚の異常。

a 「床に小さな虫が沢山見えます」

実在しない虫が見えるのは幻視。せん妄やアルコール離脱、Lewy小体型認知症でみられる。

b 「母親の声で名前を呼ばれるのが聞こえます」

実在しない声が聞こえるのは幻聴で、統合失調症に多い。

c 「盗聴器を体に埋め込まれて監視されています」正解

体に盗聴器を埋め込まれて監視されているという、訂正できない確信で、被害妄想にあたる。

d 「腹の中にあるゴムの球が動き回るのを感じます」

体の中で物が動くといった異常な身体の感覚は体感幻覚で、内容が奇妙でも知覚の異常にあたる。

e 「何を食べても砂を嚙んでいるようでおいしくないです」

何を食べてもおいしく感じないという味の感じ方の変化の訴えで、うつ病などでみられる。事実と違うことを確信しているわけではない。

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参考書「精神症候学」

出典:厚生労働省「第118回医師国家試験問題」B問題 20。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。