118D5第118回 医師国家試験 D問題 5
一般消化管腹部ヘルニア
成人の鼠径ヘルニアで正しいのはどれか。
- a 高齢女性に多い。
- b 外ヘルニアである。
- c 内鼠径ヘルニアの頻度が高い。
- d 腹膜鞘状突起の閉鎖不全が原因である。
- e 開腹手術の既往はリスクファクターである。
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正解b(外ヘルニアである。)
解説
鼠径ヘルニアは、腹膜に包まれた腸などが鼠径部の腹壁のすき間から体の表面側へ出る外ヘルニア。成人では男性に多く、内鼠径輪から出る外鼠径ヘルニアが最も多い。
a 高齢女性に多い。
男性に多い。高齢の女性に多いのは大腿ヘルニアで、嵌頓しやすい。
b 外ヘルニアである。正解
腹壁のすき間から体の表面側へ出るので外ヘルニア。腹腔内のくぼみやすき間に入り込むものは内ヘルニアという。
c 内鼠径ヘルニアの頻度が高い。
内鼠径輪から出る外鼠径(間接)ヘルニアが多い。内鼠径ヘルニアは、Hesselbach三角の腹壁が弱くなって直接出るもので、中高年の男性にみられる。
d 腹膜鞘状突起の閉鎖不全が原因である。
腹膜鞘状突起が閉じずに残るのは、主に小児の外鼠径ヘルニアの原因。成人では、加齢で腹壁の筋膜が弱くなることが主な原因。
e 開腹手術の既往はリスクファクターである。
主な危険因子は加齢、男性、便秘や慢性の咳などの腹圧の上昇。開腹手術の傷あとから出るものは腹壁瘢痕ヘルニアという。
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この回を解く出典:厚生労働省「第118回医師国家試験問題」D問題 5。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。