119C4第119回 医師国家試験 C問題 4

一般公衆衛生・疫学・統計統計学的検定

地域住民の喫煙者割合を把握するため質問紙調査を行う。偶然誤差と関連するのはどれか。

  1. a 喫煙の定義
  2. b 記名の有無
  3. c 質問の妥当性
  4. d 調査対象者数
  5. e 無作為抽出の有無
正解と解説を見る

正解d(調査対象者数)

解説

調査の誤差には、測るたびにばらつく偶然誤差と、一定の方向にずれる系統誤差(バイアス)がある。偶然誤差は標本の大きさに左右され、調査対象者を増やせば小さくなる。対象者を増やすと推定値の信頼区間が狭くなるのはこのため。

系統誤差は、対象者を増やしても減らない。対象の選び方の偏り(選択バイアス)や、測り方・答え方の偏り(情報バイアス)で起こるので、調査の計画段階で防ぐ。偶然誤差が小さいことを「精度が高い」、系統誤差が小さいことを「妥当性が高い」という。

a 喫煙の定義

定義があいまいだと人によって答え方が変わり、測定の偏りになる。

b 記名の有無

記名式だと喫煙を少なめに答えやすく、一定方向へのずれが生じる。

c 質問の妥当性

質問の妥当性は、測りたいものを正しく測れているかを表し、系統誤差にかかわる。

d 調査対象者数正解

対象者が少ないほど推定値のばらつきが大きくなる。

e 無作為抽出の有無

無作為に抽出しないと集団を代表しない人が集まり、選択バイアスが生じる。

第119回 Cブロックを、本番と同じ形で解く無料・登録なし。解答用紙・制限時間・選択肢ごとの解説つき

この回を解く

参考書「統計学的検定」

出典:厚生労働省「第119回医師国家試験問題」C問題 4。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。