120B39第120回 医師国家試験 B問題 39

必修・臨床眼科白内障

85 歳の女性。右眼の視力低下を主訴に来院した。右眼視力0.03(0.5 × -6.5 D)であった。右眼の細隙灯顕微鏡写真(別冊No. 4)を別に示す。この患者で異常をきたしている部位はどれか。

別冊 No.4
  1. a 結膜
  2. b 虹彩
  3. c 水晶体
  4. d 硝子体
  5. e 視神経乳頭
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正解c(水晶体)

解説

細隙灯顕微鏡写真では、散瞳した瞳孔の奥で水晶体が中心部(核)を中心に濁っている。結膜や虹彩に目立つ異常はなく、85歳の視力低下は白内障(核白内障)で説明できる。

核白内障では水晶体の核が硬く濁って屈折力が強くなり、近視の方向へずれる。本例の-6.5 Dの近視も、これと合う。治療は、濁った水晶体を超音波で砕いて吸い出し、眼内レンズを入れる手術。

a 結膜

結膜の異常は充血や浮腫として現れ、結膜炎などでみられる。

b 虹彩

虹彩の炎症では、毛様充血や前房の炎症細胞がみられる。

c 水晶体正解

加齢で水晶体が濁り、光が網膜に届きにくくなって視力が下がる。

d 硝子体

硝子体の混濁や出血は、眼底検査で評価する。

e 視神経乳頭

視神経乳頭は眼底検査で観察し、緑内障では陥凹が広がる。

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参考書「白内障」

出典:厚生労働省「第120回医師国家試験問題」B問題 39(画像は同じ回の別冊)。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。