120C3第120回 医師国家試験 C問題 3

一般産科妊娠による母体の変化

健常な妊婦において、妊娠初期に比し妊娠末期で生理的に低下するのはどれか。

  1. a PaCO2
  2. b 心拍出量
  3. c 腎血流量
  4. d インスリン抵抗性
  5. e 血漿フィブリノゲン
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正解a(PaCO2)

解説

妊娠中はプロゲステロンが呼吸中枢を刺激して分時換気量が増え、PaCO2は30 mmHg前後まで下がる。心拍出量・腎血流量・凝固因子・インスリン抵抗性は、いずれも非妊時より高い状態で妊娠末期を迎える。

a PaCO2正解

母体の過換気でPaCO2が下がり、胎児から母体へCO2が移りやすくなる。軽い呼吸性アルカローシスを、腎が重炭酸を排泄して代償する。

b 心拍出量

循環血液量と心拍数が増え、心拍出量は非妊時より3〜5割多くなる。

c 腎血流量

腎血流量とGFRは妊娠初期から増え、妊娠末期まで非妊時より高い。そのぶんBUNやクレアチニンは下がる。

d インスリン抵抗性

胎盤から出るhPLなどの作用で妊娠後半に強まり、妊娠糖尿病の背景になる。

e 血漿フィブリノゲン

フィブリノゲンなどの凝固因子が増えて過凝固になる。分娩時の出血に備える変化だが、血栓症も起こりやすくなる。

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参考書「妊娠による母体の変化」

出典:厚生労働省「第120回医師国家試験問題」C問題 3。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。