120D8第120回 医師国家試験 D問題 8

一般神経脊髄小脳変性症・運動失調

アルコール依存症でみられる神経学的所見のうち、小脳失調の所見はどれか。

  1. a 外眼筋麻痺
  2. b 記銘力障害
  3. c つぎ足歩行不能
  4. d Romberg 徴候陽性
  5. e 手袋靴下型感覚障害
正解と解説を見る

正解c(つぎ足歩行不能)

解説

アルコール依存症では、小脳(特に虫部)の萎縮、ビタミンB1欠乏、末梢神経障害が重なる。小脳虫部が障害されると体幹がふらつき、つぎ足歩行ができなくなる。

a 外眼筋麻痺

外眼筋麻痺はビタミンB1欠乏によるWernicke脳症の所見で、意識障害・失調とともに三徴をなす。

b 記銘力障害

記銘力障害はKorsakoff症候群の所見で、作話や見当識障害を伴う。

c つぎ足歩行不能正解

かかとをつま先につけて一直線上を歩けないのは、体幹失調のしるし。

d Romberg 徴候陽性

Romberg徴候は閉眼で体が大きく揺れる現象で、深部感覚障害による感覚性失調でみられる。小脳失調は目を開けていても揺れ、閉眼であまり悪くならない。

e 手袋靴下型感覚障害

手袋靴下型の感覚障害は、アルコールや栄養障害による多発ニューロパチーの所見。

第120回 Dブロックを、本番と同じ形で解く無料・登録なし。解答用紙・制限時間・選択肢ごとの解説つき

この回を解く

参考書「脊髄小脳変性症・運動失調」

出典:厚生労働省「第120回医師国家試験問題」D問題 8。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。