118A3第118回 医師国家試験 A問題 3
一般内分泌副甲状腺疾患・カルシウム代謝異常
低カルシウム血症と低リン血症を同時にきたす病態はどれか。
- a 腫瘍性骨軟化症
- b 甲状腺機能亢進症
- c ビタミンD 欠乏症
- d 副甲状腺機能低下症
- e 慢性腎臓病に伴うミネラル骨代謝異常
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正解c(ビタミンD 欠乏症)
解説
血清のCaとPは、PTH(Caを上げ、尿へのP排泄を増やす)と活性型ビタミンD(腸からのCa・P吸収を増やす)の過不足で動く。ビタミンDが足りないと、腸からの吸収がCaもPも減り、低Ca・低Pになる。
同じ論点第108・116・118回に出題(この問題を含む)
a 腫瘍性骨軟化症
腫瘍がFGF23を過剰に作り、尿へのP排泄が増え、活性型ビタミンDも下がるので低P血症になる。血清Caはふつう正常。
b 甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが骨の吸収を高めるため、むしろ高Ca血症になりうる。
c ビタミンD 欠乏症正解
腸からのCa・Pの吸収が減る。低Caに反応してPTHが上がると尿へのP排泄も増え、低Ca・低P血症になる。
d 副甲状腺機能低下症
PTHが足りないと骨からのCaの動員と腎でのCaの再吸収が減り、尿へのP排泄も減るので、低Ca・高P血症になる。
e 慢性腎臓病に伴うミネラル骨代謝異常
腎からのP排泄が減って高P血症になり、腎での活性型ビタミンDの産生が落ちて低Ca血症になる。
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この回を解く出典:厚生労働省「第118回医師国家試験問題」A問題 3。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。