120A6第120回 医師国家試験 A問題 6

一般呼吸器肺癌

EGFR 遺伝子変異陽性の進行肺腺癌に対する治療薬であるEGFR チロシンキナーゼ阻害薬の有害事象で頻度が高いのはどれか。

  1. a 脱毛
  2. b 貧血
  3. c 蛋白尿
  4. d 副腎不全
  5. e 痤瘡様皮疹
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正解e(痤瘡様皮疹)

解説

EGFRは肺癌細胞だけでなく、皮膚・毛包・爪・腸の上皮にもある。そのためEGFR-TKIでは痤瘡様皮疹・爪囲炎・下痢が多く、頻度は低いが重いのは間質性肺炎。

同じ論点第113・120回に出題(この問題を含む)

a 脱毛

脱毛は、分裂の盛んな毛母細胞を傷める殺細胞性抗癌薬で目立つ。

b 貧血

骨髄抑制による貧血も殺細胞性抗癌薬に多く、EGFR-TKIでは目立たない。

c 蛋白尿

蛋白尿は、VEGFの働きを抑える血管新生阻害薬(ベバシズマブなど)に多い。

d 副腎不全

副腎不全は、免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象(下垂体炎や副腎炎)で起こる。

e 痤瘡様皮疹正解

皮膚と毛包のEGFRが抑えられて炎症が起こり、顔・胸・背中にニキビのような皮疹が高い頻度で出る。多くは治療を続けながら外用薬などで対処する。

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出典:厚生労働省「第120回医師国家試験問題」A問題 6。正答は厚生労働省の発表どおり。解説はゴロメディカが書いたものです。